Mi viaje a Sudamerica             
                 


13:  マチュピチュ遺跡−1  <ペルー> (11月9日)

”空中都市”,”インカの隠れ都市” といわれる,MACHU-PICCHU:マチュピチュ
亜熱帯の濃い緑の山々に囲まれた峰の頂上鞍部に,インカの時代そのままの姿で,
美しくミステリアスに,今では遺跡となって広がっている。
初めてこのマチュピチュの写真を見た時以来,是非この目で実際に見てみたいと
思わせた不思議な魅力,魔力をもった空間だ。


いざ,マチュピチュ遺跡へ

       朝6時の列車に乗る為,5時に起床。”体調は?”,
       大丈夫だ!眠いのと多少空気が薄く感じる以外はおなかの具合も問題ない。よかった!

観光客で満席の列車は定刻にクスコの駅を出発。マチュピチュのふもと迄約3時間半の行程だ。
発車して暫くすると山越えの為に,何回かスイッチバックを繰り返しどんどん登っていく。
良く晴れた朝のクスコ市街が眼下に広がる。(帰りの夜景も素晴らしいそうだ)
山を越えまたスイッチバックを繰り返し広い谷間へと降りていく。

やがて両側にアンデスの山々が迫り,谷間を
ウルバンバ川と共に列車は下っていく。
この細い流れは気が遠くなるほど遥かに続いて,
やがてアマゾン川の源流の一つとなるという。

この峡谷の眺めもなかなか素晴らしい。
右手には白く万年雪を頂く高い峰々が次々に
姿を見せ,左手には古いインカ道が巡る
3,000m級の山々が続く。
緑も濃い谷間を流れと共に深く進んで行く。
  (大雨が降ると時々不通になるらしい)
【 車窓:1 】
【 車窓:2 】

【 車窓:3 】
マチュピチュ遺跡への基地となる,アグアス・カリエンテス駅に到着したのは9時半過ぎだった。
その名のとおり温泉が出る谷底の小さな村だ。
駅前から両側に土産物屋の並ぶ道をかなり歩いて行ったところに,中型バスが沢山待っていた。
このバスに乗り,まるで舗装のない”いろは坂”の様な道をジグザグ登っていく。
30分程で,マチュピチュ遺跡の入り口に到着した

   今登ってきた,ウルバンバ川が見える。→ 

 遺跡入り口のテラス。正面に写真で見た
    遺跡の一部(峰)が見える。心がはやる!




< MACHU-PICCHU:マチュピチュ遺跡 >

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【 西側の谷 】   【 東側の谷 】

標高約2,400mに広がる,まさに”空中都市
自然の中にみごとに築かれた”インカの都
幾度となく写真やTVで見たマチュピチュ遺跡が
今,目の前にある!

素晴らしい不思議だ,そして美しい!


   南方向 【 マチュピチュ:老いた山 】          北方向 【 ワイナピチュ:若き山 


ガイドの案内で,主だった遺跡を見てまわる。
ここはクスコ程の高地ではなく,動き回っても高山病の心配はない。しかし斜面に沿って巧みに作ら
れたこの”都”を短時間で見るには,強い日差しと,登り降りが激しく,それなりに体力は要る。
またクスコからの日帰りツアーでは,マチュピチュに滞在できるのは,4時間程しかとれない。
(城壁内だけでも約5平方キロ:1km×550mの広さがある。)

< 住居区域 > 貴族,皇帝の居住区,集合住宅(?)区域,生産倉庫区域などの特徴を示す区画
             が,中央大広場の周りに配置されている。

【 貴族階級の居住区 】
【 太陽の神殿 】
巨石の上に美しいカーブが組まれた傑作



【 水道施設の一部 】

                    【 王墓 】  
                太陽の神殿の基部にある石室


         

             【 コンドルの神殿 】 →

石組に囲まれたくぼ地に,コンドルの姿を表わした
岩がある。儀式に使われたものらしい。
アンデス地方のシンボルの鳥として,昔から畏敬さ
れていたのであろう。

奥には牢獄といわれる場所がある。


< 宗教区域 >  遺跡西側の高台中央にある重要施設。

【 3つの窓の神殿 】

【 聖なる広場 : 主神殿(手前側) 】
左中央広場向きに3つの窓の神殿。
【 主神殿の左側面 】


素晴らしい見晴らしの小山の上に,日時計とも
暦 ともいわれる不思議な形の岩がある。
【 インティワタナ : 日時計 】


< 農業区域 > ここマチュピチュを見て驚かされるのは,自然の地形を見事に生かした
         都市デザインと,インカの石の使いこなし,それと段々畑への執念だ。
         山頂にあんなに立派な,平らで大きな広場を配置しながら,畑は徹底して
         傾斜を利用している。

【 見事な段々畑。上方に見張り小屋とマチュピチュの峰 】

【 インティワタナの側面 】

【 ワイナピチュ山頂付近にも,段々畑と建物が!】
この峰の中腹には,月の神殿がある


【 東側斜面の段々畑 】
      【 西側の谷底に向かっても,段々畑 】

               
これらの段々畑を眺めると,それを作り上げるの
も農作業も,目もくらむ崖の上で,”命がけ”だった
ろうな,と思わずにいられない。

大切な食料を得る為の畑であると共に,狭い急傾
斜の土地を安定に守る為の,大土木工事でも
あったのであろう。



* * *

< 次頁,マチュピチュ:2に続く >