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1:時代遅れ 2:ツクマンの月 3:フォルクローレの花束-① 4:フォルクローレの花束-② 


 
時代遅れ  1: 時 代 遅 れ
                           ・ 作詞  阿久 悠
                           ・ 作曲  森田公一
                            ・  唄    河島英五
 
この曲を,河島英五が,ピアノの弾語りで唄って
いるのをテレビ見た。かなり前の事だが,
心に滲みた場面だった,詞も曲も,そして唄も。
 飾り浮かれ,せかし流れる,時代の風潮に
あらがいながら,せめて自分は静かに誠実に
しかし少しはスマートに,生きて行きたい;
時代への反省と男の願いへの優しい応援か・・。
 
ご多聞にもれず,仲間のカラオケでは
テーマ曲となっている。
  ・ 「こんな男の人って,いいなー」
  ・ 「ふーん,男ってたいへんなのねー」
      * 貴女はどっち?


それにしてもこの詞は,”宮沢賢治”を思い起こさ
せる。この”時代遅れ”を聴いて,”雨ニモ負ケズ”
が言いたかった心情をやっと”感じた” 私は何?
   



  Luna Tucumana 
 
 
 
Yo no le canto a la luna
porque alumbra y nada mas;
le canto porque ella sabe
de mi largo caminar


¡ Ay, lunita tucumana,
tamborcito calchaqui;
compañera de los gauchos,
en las sendas de Tafi !


*
Perdido en las cerrazones,
¿quien sabe, vidita, por donde andare?
Mas cuando salga la luna,
cantaré, cantaré
a mi Tucuman querido;
cantaré, cantaré, cantaré.
 *


Con esperanza o con pena,
en los campos de Acheral,
yo he visto a la luna buena
besando el cañaveral.


En algo nos parecemos,
luna de la soledad:
yo voy andando y cantando,
que es mi modo de alumbrar.
  2: ツクマンの月  [ サンバ / アルゼンチン ]
        ・ 詞,曲: アタウアルパ ユパンキ
 
 
 輝いているだけなら,私は月に唄わない
 私の長いあゆみを知っている月に,唄おう
 
  あぁ,カルチャキの小太鼓のような
                ツクマンのお月様;
 タフィの小路を行く,ガウチョ達の道連れよ!
  
              *
   夜の闇に路を失って,
      どこなのやら? なあ,わかりゃしない
   でも,月がのぼったら,唄おう,唄おう
   愛しい私のツクマンに;唄おう,唄おう・・・
              *
  
 希望や嘆きを抱き,アチェラルの野で,
 やさしいお月様が
 砂糖キビ畑にそっとキスするのを見た
  
 私たちはどこか似ているね,孤高の月よ:
 私は歩んでいき,そして唄っていく,
 それが,世を照らす私のやりかただから。

                                     
                                         (訳:Usazito)



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 






 
このフォルクローレの珠玉の一曲,”ツクマンの月”がUsazitoの最も好きな曲だ。
20代中頃のある夜,ラジオから流れてきたのを初めて耳にした時の不思議な感動を
今でも思い出す。
太いしわがれ声が,聞いたこと事もない柔らかなギターにのって,暖かく優美なリズムで
唄っていた。言葉は全く判らなかったけれど,あのしわがれ声のたくましさだけでなく,
暖かい優しさや繊細さ,ひろさが自然に感じ取れた。
あれが,ユパンキのサンバ,”Luna Tucumana” だった。


Atahualpa Yupanqui :アタウアルパ ユパンキ(1908-1992)
アルゼンチンの至宝,南米フォルクローレの最高峰;ギタリスト,唄い手,詩人,思索家
アンデスの山や谷,パンパをこよなく愛し,そこに暮らすインディオや貧しい労働者の
代弁者,ギターを持った吟遊詩人・・・・,(私の乏しい語彙では到底表現できない!)。
 ブエノスアイレス近郊の県に生まれ,幼い頃北部のツクマン州に移り住む。
家庭も近所も音楽(民謡?)にあふれ,ピアノ,ギターを学び才能を発揮していたという。
父親が早くに亡くなり,家の為に彼もあらゆる職業を経験しながらアルゼンチン各地を
まわったという。そんな苦労や体験と彼の中に少し流れている原住民の血が,
彼の思索と音楽の才能を,ますます深く大きく優しくして行ったのでしょう。
 その後のアルゼンチン,南米での音楽家としての活躍は絶大な支持を受けながら,
右翼政権の迫害を嫌って,フランスに移り住みそこを拠点に広く活躍した。
日本にも三回来日した。(後の二回のコンサートで,彼をまじかに聴く事が出来た)
 彼のギターについて,こんな話を読んだ事がある。 さる音楽家がユパンキに,
「あなたは,セゴビアの様に弾くことが出来るが,セゴビアはあなたの様に弾けない」と。


ZAMBA : アルゼンチンのサンバ
6/8拍子の優美な民族舞曲の形式。ブラジルのやかましい”サンバ”とは全く別物。
昔,ケーナのウニャラモスや,加藤登紀子の唄ではやった”灰色の瞳”がこの形式です。
この名曲”ツクマンの月”を筆頭に,”希望のサンバ”他,多くの美しい曲があります。


さあ,聴いてみてください! ”ツクマンの月”を, アルゼンチンの サンバを!
 
 1: ユパンキの弾き語り ・     ” ツクマンの月 ”  (You Tube:動画)

 2: ロス・チャルチャレーロス ・ ” サンバ メドレー ” (You Tube:動画)


   * ロス・チャルチャレーロス:人気,実力№ワンのフォルクローレグループ,
     50年以上にわたる活動の末,2002年に惜しまれながら解散した。
     この動画は,南米最大のフォルクローレの祭典”コスキン民族音楽祭”での
     模様。4曲のサンバが聴衆と共に唄われている。
     歌と演奏の素晴らしさはもちろん,無心に唄う聴衆の表情やスタンディング
     オベーションの熱狂を見ると,これらのサンバがいかにこの人達に愛されて
     いるかが,熱く感じられる。
     ”ツクマンの月”も2曲目に演奏されている。
     ユパンキも,この音楽祭の代表を務めたり,何回も出演したそうだ。
 
           
 
 






3: フォルクローレの花束 - ①

  南米の歌をいくつか、お楽しみください


  
  
 Nada tengo de ti 
* あなたのものは,何もなく  



アルゼンチンの美しい恋の歌。
2008年,Cosquin Folklore Festivalでのシーン。
 
人気の女性歌手・Soledadが、この曲の作曲者でもある
フォルクローレの大御所・Horacio Guaraniを讃える
コーナーで、本人と共演している。
 
Don Horacioは自身、シンガソングライタであり美しい
歌詞とメロディの曲を沢山作っている。独特のだみ声と風
貌で歌う様は、多くの人々に愛され尊敬されている。


 

                   
Cuando ya nadie te nombre
* 誰も君の名を呼ばず  



Don Horacioの自作自演の佳曲をもうひとつ。
アルゼンチンZambaには珍しく、アップテンポな曲です。
これもメロディと歌詞が大変美しい。


 
 

 
 
 - Viva Jujuy 
            * ビバ!フフイ  



アルゼンチン北部、ウマウアカ渓谷の入口の町フフイ。
フフイを讃える楽しい御当地ソングです。
シンプルだが皆に愛されているフォルクローレの一曲。
 
人気グループ・Los Tekis(男の子達:ケチュア語)の
実力を感じさせる歌と演奏は、力強く楽しい。
リーダーが「7,8歳の頃覚えた曲」と紹介していました。
 
これは、Encuentro en el Estudio:スタヂオの出会い
という番組での演奏風景の一部です。
 

 
 
 - El Antigal
            * 古き昔の-  



さあ、ケーナの響きを堪能しょう!
演奏は、Mariana Cayon。これも2010年の
コスキン・フェスティバルでの舞台。
 
ケーナでは、アントニオパントーハ、ウニャラモス等の
名手が懐かしいが、彼女は近年
彗星のように現れた”ケーナの女神”のようだ。
 
見事なケーナの演奏!
    ウーム、コスチュームもすばらしい・・・
 
 (*途中、雑音が少し入ります)




 - La siete de abril
            * "4月7日 "   



アルゼンチンの日曜日の公園の光景。
人々がのどかに、生演奏にのって踊りを楽しんでいる。
小さな子供を抱いたお母さんも踊っている。
この国の子供はZambaのリズムに揺られてそだつのか・・
 
曲は、アルゼンチン・サンバの古典とも言うべき
優美な小品、”4月7日”。
 
歌詞があって唄もよいが、ギター、ピアノ、チャランゴ等
の独奏でも味わい深くきける。もちろんこの演奏のように
バイオリンでのsentimientoは、極めつけですね。




 - Mis noches sin ti 
            * 君忍ぶ夜  



パラグアイといえば、アルパ(パラグアイハープ)です。
南米フォルクローレの中でも、ひときわ明快な味をかもし
出す楽器ですね。
繊細で美しく、力強さも秘めたアルパの表現力。
 
一節奏でただけで、もうパラグアイ!
曲はこれまた代表的なパラグアイのcancion。
 
聴きましょう・・・・
 
  


 
 
 - Esta es mi tierra 
 * これが私の国,ペルー    



おそらくペルーでもっとも親しまれているであろう曲。
ペルーの自然・歴史・文化への愛と誇りが唄われている。
郷愁の感じられるリズムを持ったMusica Criolla
分野の一曲。
 
唄っているのは、”ペルーの美空ひばり”の様に親しまれ
ている、Eva Ayllon
 
有名な”コンドルは飛んで行く”は,ペルーの山岳の音楽。
 
美しいスライドショーを見ると、また行きたくなる・・。
 

 
 
 - Llorando se fue 
 * 泣きながら去っていった 



ボリビアを代表するフォルクローレのグループ,
Los kjarkas(ロスカルカス)のヒット曲。SAYAという
リズムのこの曲、フランスのグループにそのまま盗用され
ランバダ”として、一躍世界中にひろまった。
(当然、その後の裁判で勝ち著作権を守ったとか。)
 
ボリビアフォルクローレの楽しいリズムと、このグループ
への日本のファンも多く、結成40年の今年(2011)も
記念ツアーで、日本を回っている。 

現在、チャランゴ演奏のメンバーはなんと日本人。
この曲では、日本語の歌詞の一節も歌われている。
 

 
 
 - Gracias a la vida 
          人生よありがとう   



チリの女性フォルクロリスタ、Violeta Parra作の名曲。
”こんなに沢山の事を与えてくれてありがとう”と唄う
この曲。自身の過酷な経験の後の方で書かれたこの歌には、人々を慰め、暖め、勇気づける何かがある。
 
映像はアルゼンチンの女性歌手、Mercedes Sosa
”ラテンアメリカの声”、”大地の声”、”南アメリカの母”と
称えられ、西欧でも高く評価される彼女、愛称”ネグラ”。
”ユパンキ”と並び南米フォルクローレ界の双璧だった。
2009年10月4日、74歳で亡くなってしまった。
彼女の死を悼む現地のニュース記事の中でも、
この演奏場面がリンクされていた。  名演ですね!
アルゼンチンのあるFM局は、今でも毎日24時に彼女の
唄う国歌を流している。 ”Hasta siempre,Negra!”
  

  
  
 - Gran Ballet Argentino
グラン バレー アルゼンチ-ノ  



南米のフォルクローレ(民族音楽)には、伝統的な素朴な
ものから現代の洗練されたもの迄お国ぶりの違いも含めて
多様なリズム、メロディがあり楽しめます。
アルゼンチンでは近年フォルクローレが再び見直され、
若手人気歌手、グループが活発に活動している様です。
 
この舞台の群舞と音楽で表現される素朴でストレートな
楽しさと、日本人にも感じられる懐かしい様なメロディ。
やはりフォルクローレの原点、アルゼンチンの人達の誇り
と喜びなのでしょうね。
当日の実況TVでは、30分近くにわたり盛り上がって
いました
  
 

  
  
南米のフォルクローレを、お楽しみ頂けましたか?


 
 
  
   
  
    
 


4: フォルクローレの花束 - ②

  南米の歌をもうすこし



 
   

 - Taquiña
                タキ-ニャ



 
ボリビアのクエッカのリズムを、お楽しみください。
中部コチャバンバ県にあるTaquiñaの谷の情景を唄って
います。
 
歌っているEnriqueta Ulloa:エンリケ-タ・ウジョアは、
ボリビアの国民的歌手として親しまれています。
のびのある明るく優しい声に、癒されます。

 * 歌詞 ***



 - Cunumicita
クヌミシータ  



 
Cunumicita は、(ボリビア)東部生まれの娘さんの愛称
 
この曲のリズム:タキラリは、東部の低地サンタクルスが
本場のようです。楽しいボリビアのリズムの中でも、
少しゆったりしたトロピカルな感じがいいですね。
 
情感たっぷりのチャランゴ(小型ギター風)の演奏は、
ボリビアのチャランゴのマエストロ、Alfred Cocaです。







 

33:45 → 42:30     

*** 歌詞 ***   
 - Medellin - 
メデジン  



 
コロンビア第2の街メデジンに寄せて、
アルゼンチンのフォルクローレの作曲家・歌手のVictor
Heredia
が書いた美しい曲。
 
コスキンフェスティバルの舞台で、彼に招かれて共演した
コロンビアのグループ:Suramericaのリーダーが、
アンコール曲として、こう紹介しています。
               
「この歌には知っていて欲しい小さな物語があります。
愛する我々の街メデジンへの歌を作曲した唯一のアーティ
スト、それがこのVictorです。他の誰もが我々の国、街を
想ってくれなかった頃、Victorがやってきてこのすばらしい
詩を残してくれました。メデジンの人々、コロンビアの人々
我々の全てに、こう語りかけています:希望はある。正義,
自由そして全ての人々にふさわしい世界を持つ夢の為に、
戦う価値がある・・・と。
だから我々はVictorに感謝したい。全てのコロンビア人の名
において、我々の街の名において、愛するメデジンの感謝を
 大いなる気高さに!」

  
 
 


 
- Romance de Viento y Quena
 風とケーナのロマンス  




乱れなく軽やかに舞い響くケーナ。寄り添い戯れる伴奏の
チャランゴはアンデスのそよ風か・・。
アンデスフォルクローレの代表的な佳曲です。

演奏はRaul Olarte(アルゼンチン・ウマウアカ生れ);現代活躍
中のケーナのマエストロ。
外連味のない確かなケーナの技術の上に、正統派フォルク
ローレの香りと、穏やかな人柄まで感じさせる演奏ですね。

彼は’78年から長く、チャランゴの巨匠ハイメ・トーレスのグ
ループに参加し世界中をまわり、テノールのホセ・カレーラス
のワールドツアーにも同行しました。'97年、天皇皇后の
ブエノスアイレス訪問では、御前演奏会を行いました。
それ以外にも日本に度々来訪し各地で演奏を行っています。
またアンデス音楽の普及と啓蒙の為、大学や小学校を訪問
してワークショップを開いたり講演を行なったりしました。

私も、福島の"コスキンエンハポン”と、横浜の”金沢教会”
のライブ:2023年で彼を聴き、挨拶程度のことばを交わす
機会があり、感激したことを覚えています。


=== 【付録 : お宝映像】 ===
* 若きRaul Olarteが、チャランゴの巨匠:ハイメ・トーレスのGP
 で演奏している映像です(1986年のコンサート)。
 途中、招待奏者として亡きケーナの巨匠:ウニャ・ラモスの演奏
 場面もあります。
      ▼ 
https://youtu.be/VJLDE7jP5Ac?si=RxaoFobFh2AhEjV7
   
 
 

  
*** 歌詞 ***   
 - Mal paso
            私の不運



 
ペルーの海岸地方の歌・MusicaCriollaの代表的なもの
の一曲。作曲者はこの分野で活躍した日系二世だそうだ。
「愛の想い出は、いつもほろ苦い・・か。」
集まりやビールの後、大声で騒ぎ歌うような歌?とか。
 
ペルー風のギターとカホン(箱)のみごとな伴奏にのって、
巨漢Arturo"Zambo"Caberoが個性的に歌っている。
親しみと尊敬を込めて"Zambo"(黒人,インディオの混血)
と呼ばれ永年の人気者だった。
2009年10月に亡くなった時、ペルーの人々は大いに悲
しみ国葬並の葬儀で彼を送った。当時のガルシア大統領
はペルーの最高勲章を贈り”追悼の日”を定め、国の公共
機関には半旗を掲げて彼を称え偲んだそうだ。
 
不肖Usazitoも1994年、リマのペーニャ「Sachun」で彼の
ステージを見た事があり、当時の印象を今でも想いだす。
   
 
 
 -El condor pasa -
     コンドルは飛んでゆく



 
”花祭り”と並び、世界中に親しまれているフォルクローレ
の代表曲。ペルーの「国家文化遺産」でもある(2004年)。
 
1913年、ペルーの古い伝承メロディから作られたこの曲、
1970年にサイモンとガーハンクルにより歌われて以来、
今なお世界中で聴かれている。
 
様々なグループ、歌手のバージョンがあるけれど、
この演奏が、いかにもアンデスフォルクローレらしい雰
囲気で、親しみやすいですね。
 
演奏は、Espiritu Andinoというグループです。
  
 
 


*** 歌詞 ***   
 Cuando llora mi guitarra
      * ギターが泣く時



 
これもMusicaCriolla:ペルー風ワルツの名曲。
ペルーに限らず、”南米の曲”と言えるほど有名な曲です。
 
歌っているのは、アルゼンチンフォルクローレの人気歌手,
Chaqueño Palavecinoです。
 
唄も演奏も、完全にアルゼンチンスタイルのワルツに
なっていますね。
  
 
 
 - Recuerdos de Ypacarai
     ウパカライの想い出



 
「パラグアイの人が外国でこれを聴くと、涙を流して合唱す
る?」とか。 Usazitoも大好きな一曲です。
Ypacaraiは、首都アスンシオン近郊にある湖。
               
「満月の暖かい夜、ウパカライの蒼い水のほとりで私達は
知り合った。君は古いグアラニ-語のメロディを悲しげに
唄っていた。私達は恋に落ちた・・・。
今、あの柔らかい唄声は届かない。
どこにいるのだろうか、Cuñatai ! (=Mi amor)」
 
不思議な魅力の歌声は、PERLA。パラグアイで育ち、ブラ
ジルで大成功した女性です。1952年生まれ。

  
 
 


*** 歌詞 ***   
 - Guanuqueando
             グアヌケアンド



  
アルゼンチン北部、世界遺産でもあるウマウアカ峡谷
静かで特異な景観の数々と、今なお続くインディオ文化と
生活の陰影を色濃く残す、アンデスフォルクローレの故郷
です。
この曲は、そんな峡谷への愛着とノスタルジーを、静かに
温かく唄ったものでしょう。いかにもアルゼンチンのアン
デス・フォルクローレらしい傑作です。
作曲者:Ricardo Vilcaはこの地方の音楽、文化に
深く大きな影響を与えた人と言われています。
 
この演奏は,アルゼンチンのロックGp:DIVIDIDOS
招かれて、ロックコンサートで共演した時のものです。
唄声は(聴衆も)いかにもロックスターのものですが、
Ricardoの演奏もすばらしく、大評判になりました。
この曲を聴くたびに、私も巡った峡谷を思いだします。
  
 
 
  

*** 歌詞 ***  
 - Sólo le pido a Dios
              ただ神に祈る



 
       さあ、この花束をこの曲で結びましょう。
 

「南米の母」:メルセデス・ソーサが、
この曲を作った「アルゼンチンのボブディラン」とも呼ばれた
Leon Giecoと共演しています。(1984年のコンサート)
 
               
        ただ神に祈るのは、自分が;
         痛みに無関心でいないこと、
         不正に無関心でいないこと、
         戦争に無関心でいないこと、
         欺瞞に無関心でいないこと、
         未来に無関心でいないこと。

 

 
  
 南米の国々の歌巡り、またいつか出掛けましょう  
  
 

  
 
 
 
 
 
 
 
    



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