Mi viaje a Sudamerica             
                 

7:  バリローチェ-2/2 <国境越え> (10月30日)

”アンデス山脈を,船で越えて行く旅!”,
          この興味をそそるキャッチフレーズに迷わずに乗った。
船に3回,バスに4回乗り継いで,アンデス山脈を横断。
アルゼンチンのバリローチェから,太平洋側,チリの港町プエルトモン迄
約200kmの距離を,一日がかりで行く旅だ。
迫るアンデスの山々の合い間に点在する,幾つかの湖と峡谷,それらを結ぶ狭い
山道。それらがうまくつながり,アンデスと国境を越えて行く。
コースのすべてで,湖,渓谷美,山々の素晴らしい景色が堪能でき,
飽きる事のない国境越えだ。

<アンデスの船旅,チリへ>
バリローチェ出発の朝は,また早い。6時半にチェックアウトをすると,フロントのセニョリータが
”朝食を食べていらっしゃい”と,まだ開いてないレストランに指示して,急いで一人分の朝食を
用意してくれた。 ”ありがとう,優しいオネエサン!”

ホテルの前に広がる湖から,朝の冷たい空気が流れてくる。よい天気だ。
7時,迎えのバスがやって来て,アンデス越えのツアー:Cruce de Lagos の始まりだ。

【 最初の船の出発地:プエルト・パニェーロ, 10月30日 7時45分 】

【 1: 一番目のナウエル・ウアピ湖の奥,
 アンデスの山々をめざす 】

【 2: 狭い水路の両側に雪山が迫る 】
【3: まるで中国の山水画の様な岩山の迫る峡谷がある】

【 4:】
【 5: 1番目の湖の終点 】
 【 6: 2番目の小さな湖,フリアス湖 】

二つめの静かな湖を渡った岸辺に,ぽつんと
平屋の小屋がある。
アルゼンチンの国境事務所だ。
ここで出国スタンプをもらい,チリのお金に両替。
熱いコーヒーで一息いれる。
 このツアーは,船,バスと何回も乗り換えるが
荷物は全て積み替えてくれるので,心配は無い。


ここから3番目のバスに乗り山を越えていくと,
途中の山中に本当の国境がある。(下の写真)


【 アルゼンチンの国境ゲート。
        さよなら,アルゼンチン! 】

【 チリ側のウエルカムボード 】
国境の山道を降りていくと,また道端に小屋がある。今度はチリの国境事務所だ。
別のトラックで運ばれた我々の荷物はすでに通関検査台に並べられている。
やっぱり・・・,最も怪しそうな形のUsazitoのバッグを開けろという。
どうも,暇な山小屋税関吏の興味を惹いただけの気がする。問題なく終わる。
 すぐ近くに,このルートで唯一のチリのホテルがあり,ここで昼食休憩となる。
冬の間,このルートは二日掛りの行程となり,その時はここが宿泊場所になるらしい。
しかしこのルートは雪があるときは,大変だろうなあと思う。

昼食を終えしばらく周囲の散策をしたのち,最後の船に乗り,トドスロスサントス湖に乗り出す。

【 チリ側の景色 】
【 またなぜか,ブラジルから来たセニョリータ達と 】

 
【 富士山に似た山が,3つある 】

【 風が出てきたが,船は快調に走る 】
カタマランなのであまり揺れない
【 ルートの最後は,大きな湖ジャンキウエの岸を走るバス】
”チリ富士”といわれるオソルノ山頂には雲。


こうしてアンデスの山々と湖を,船とバスを終日
堪能し,次々と現れる美しい景色を眺めるのに
忙しく,少し首が痛くなるなる位だった。

午後7時過ぎ,チリの港町;プエルトモン
到着した。
太平洋に続く大きな湾に面した,港町。
ここは,今日回って来た湖やアンデス観光だけ
でなく,中,南部パタゴニア方面へのクルーズの
基地でもある。

”太平洋”というだけで,何かほっとする。 【プエルトモンの海岸に,モアイのように並ぶエラソーな
  人達の胸像。ひとつ欠けてるのが何かの歴史か?】




ここ,プエルトモン:Puerto Montt は,遥かアラスカから南北アメリカ大陸の太平洋岸を貫く
壮大な道,パンアメリカンハイウェイの終点でもある。
この先は,アウストラル街道と呼ばれる厳しい道が,海岸線を離れチリパタゴニアの美しく
雄大な大自然の中を縫い南の方に消えて行く,アドベンチャーロードである。

この辺りから,海岸線は無数の島々と複雑に入り組んだフィヨルド地形が,南アメリカ最南端の
フエゴ島まで続いている。



 各地を夢中で見てまわり,旅の行程は丁度半分過ぎた。幸い,体調も良い。
 さあ後半の幕開けは,サンラファエル氷河見物だ!