Mi viaje a Sudamerica             
                 

8: サンラファエル氷河 -3/3  <チリ> (11月1日)


 サンラファエルの南十字星

初めて見た氷河の美しさと大自然の凄さに驚き
氷山の浮かぶラグーナを楽しみ,
サンラファエルを後にしたのは,夕方5時過ぎで
あった。

プエルトチャカブコの港まで長い帰路だが,
飽きる事はない。
キャビンでくつろぎ,夕暮れのフィヨルドの景色を楽しみながら各国からの乗客達と,夫々の国や
旅の事などカタコトながら語り合う。
【 サンラファエルを後に,帰路へ 】




 
遅い夕食を,分厚いステーキと少しチリワインもいただきながらゆっくり楽しむ。
夕食を終えた9時頃になって,ようやく船の外は暗くなっていた。

”さあ,月を見に行こう!”と,すっかり仲良くなっていたサンチャゴのセニョーラ,”Annita”が誘う。
”いいね,行こう!”と,後部展望デッキに上がる。
 
      思わず”オーッ!”と驚く満天の星明かりである。月は出ていない。
      180度の半球に無限に散りばめられた宝石のような星々!
      遠い陸影だけが低くシルエットに浮かび,船の航跡も見えない。
      船上にいる事も忘れる静けさ。皆しばらく言葉も出ない。
         ・・・・・
      ” Annita, cual es la Cruz del Sur ?! ”
      Annitaの指差す方,今帰ってきたサンラファエルの方角の空に
      南十字星はあった。
      無数の星々の中でもはっきりとわかる四つの星が,美しく
      少し斜めの十字を形作って,キラリッと輝いている。


             いつか見たいと願っていた,南十字星:Cruz del Sur.
                 ここパタゴニアのサンラファエルで,
          こんなに劇的に,印象的に見る事が出来るとは!


感激と満足でキャビンに戻る。
ブラジルからの若者が”ブラジルにも是非来い”と,熱心に説明してくれる。
芸術家肌,エコ派のAnnitaは,”日本人は,クジラを食べないでね!”と訴える!?
 ”俺の名前を,漢字で書いてくれ”と請われ当て字で書いてあげると皆すごく喜ぶ。
クルーズも終わりに近くさすがに緊張が解けたのか,手の空いたクルー達まで周りにやってきて,
船上漢字教室だ。Usazitoがもっと達筆で,筆ペンでも持ってきていたら,もっと驚かせられたのに。

このクルーズに来る日本人は珍らしいらしく,クルーからもツアー仲間からも大変暖かく
接してもらえ,心にのこる楽しいクルーズとなった。

船がプエルトチャカブコの桟橋に戻ったのは,夜11時になっていた。
並んだ船長やクルーに固い握手でお別れして,ホテルに戻った。


< ツアー最終日: ピクニック > (11月2日)

クルーズの翌日。趣が変わって,午前中近くのアイケン自然公園のピクニックが組まれている。
ここは,かなりの高緯度なのに温暖な地域らしく,緑豊かで穏やかな自然エリアだ。ガイドに案内され
昨日のクルーズの仲間の12人ほどで,珍しい樹の生い茂る自然散策路をのんびり歩く。


【 青い水の静かな湖 】

【 チリ名物,ヒツジのアサード 】 →  【 湖のほとりのロッジ,皆でランチを楽しむ 】

ロッジでゆったりとチリの料理を楽しみ,この”サンラファエルクルーズ”のプログラムは終わった。
もう1日滞在するAnnita夫妻と別れを惜しみながらここを出発,Balmaceda空港に向かった。


      この3日間も素晴らしい旅だった。電話もなく,TV,新聞,インタネットもない。
          ひたすら,パタゴニアの大自然と,色々な国の人達との触れ合いを楽しんだ。

     


   さあ次は北上して,大都会サンチアゴだ。