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サンラファエルの南十字星 | ||
初めて見た氷河の美しさと大自然の凄さに驚き 氷山の浮かぶラグーナを楽しみ, サンラファエルを後にしたのは,夕方5時過ぎで あった。 プエルトチャカブコの港まで長い帰路だが, 飽きる事はない。 キャビンでくつろぎ,夕暮れのフィヨルドの景色を楽しみながら各国からの乗客達と,夫々の国や 旅の事などカタコトながら語り合う。 |
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【 サンラファエルを後に,帰路へ 】 |
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遅い夕食を,分厚いステーキと少しチリワインもいただきながらゆっくり楽しむ。 夕食を終えた9時頃になって,ようやく船の外は暗くなっていた。 ”さあ,月を見に行こう!”と,すっかり仲良くなっていたサンチャゴのセニョーラ,”Annita”が誘う。 ”いいね,行こう!”と,後部展望デッキに上がる。 思わず”オーッ!”と驚く満天の星明かりである。月は出ていない。 180度の半球に無限に散りばめられた宝石のような星々! 遠い陸影だけが低くシルエットに浮かび,船の航跡も見えない。 船上にいる事も忘れる静けさ。皆しばらく言葉も出ない。 ・・・・・ ” Annita, cual es la Cruz del Sur ?! ” Annitaの指差す方,今帰ってきたサンラファエルの方角の空に 南十字星はあった。 無数の星々の中でもはっきりとわかる四つの星が,美しく 少し斜めの十字を形作って,キラリッと輝いている。 いつか見たいと願っていた,南十字星:Cruz del Sur. ここパタゴニアのサンラファエルで, こんなに劇的に,印象的に見る事が出来るとは! |
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感激と満足でキャビンに戻る。 ブラジルからの若者が”ブラジルにも是非来い”と,熱心に説明してくれる。 芸術家肌,エコ派のAnnitaは,”日本人は,クジラを食べないでね!”と訴える!? ”俺の名前を,漢字で書いてくれ”と請われ当て字で書いてあげると皆すごく喜ぶ。 クルーズも終わりに近くさすがに緊張が解けたのか,手の空いたクルー達まで周りにやってきて, 船上漢字教室だ。Usazitoがもっと達筆で,筆ペンでも持ってきていたら,もっと驚かせられたのに。 このクルーズに来る日本人は珍らしいらしく,クルーからもツアー仲間からも大変暖かく 接してもらえ,心にのこる楽しいクルーズとなった。 船がプエルトチャカブコの桟橋に戻ったのは,夜11時になっていた。 並んだ船長やクルーに固い握手でお別れして,ホテルに戻った。 |
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< ツアー最終日: ピクニック > (11月2日) |
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クルーズの翌日。趣が変わって,午前中近くのアイケン自然公園のピクニックが組まれている。 ここは,かなりの高緯度なのに温暖な地域らしく,緑豊かで穏やかな自然エリアだ。ガイドに案内され 昨日のクルーズの仲間の12人ほどで,珍しい樹の生い茂る自然散策路をのんびり歩く。 |
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【 青い水の静かな湖 】 |
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【 チリ名物,ヒツジのアサード 】 → | 【 湖のほとりのロッジ,皆でランチを楽しむ 】 | |
ロッジでゆったりとチリの料理を楽しみ,この”サンラファエルクルーズ”のプログラムは終わった。 もう1日滞在するAnnita夫妻と別れを惜しみながらここを出発,Balmaceda空港に向かった。 この3日間も素晴らしい旅だった。電話もなく,TV,新聞,インタネットもない。 ひたすら,パタゴニアの大自然と,色々な国の人達との触れ合いを楽しんだ。 |
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さあ次は北上して,大都会サンチアゴだ。