街の真ん中にある,Las vegas空港に無事着陸。直行便は便利だ。
すでに機内からも周囲の華やかなホテル群が見られるが,お遊びは帰り道のおたのしみ。
すぐ,空港内のカウンタでレンタカーの手配。もう”大人”のドライブ,安めの”保険”でいいだろう。
シャトルバスで空港外の駐車場まで行き車をゲット。
いよいよアリゾナ目指して,シニア・カーボーイ達の出発だ!
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一時間弱走ってフーバーダムに到着。 なぜか中学生の頃,社会科の授業に出てきた名前だ。 |
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この辺りではダムが珍しいのだろう,歴史的にも巨大建造物としても結構人気があるようで,観光客で賑わっている。景色としては,日本の黒四ダムの迫力と美しさにはかなわない。
*1936年竣工,堰堤の高さ221m,琵琶湖の1.5倍の貯水量,グランドキャニオンを流れてくるコロラド川をせき止めている。
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← ダム堰堤 ↑堰堤上からの下流方向
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堰堤内側の取水塔 |
ダム湖はアメリカ最大の人造湖:ミード湖 |
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ダムの堰堤の上は,ネバダ州とアリゾナ州を結ぶ
道路となっている。(バイパスを工事中だ)
ダムの景色をしばし楽しんで,アリゾナ州を走り出す。
おぉ,アメリカ!,西部らしい景色になってきた!
「シェ〜ン! カムバァック!」
(バカッ,興奮するのはまだ早い!)
ずっとこんな広い景色の93号線を,Kingmanに向かって南下して行く。 |
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Usazito にとって,今回のアリゾナのドライブ旅行は初めての体験となるが,先の南米一ヶ月の一人旅
とは,また違った期待と楽しみの大きい旅だ。
相棒のTomyは,高校時代以来の互いに気心知り尽くした親友だ。
高校3年の夏休みに二人で回った記念碑的な伊豆半島一周の徒歩旅行を皮切りに,独身時代には車で
国内各地や伊豆を,数え切れないほど一緒に遊び走り回ったものだった。
互いに家庭を持ち仕事に追われるようになってからは,そんな機会も無くなってしまっていたが,
会社も卒業し,還暦を過ぎた今30年ぶりに,こうしてまた二人で走れるのはなんとも楽しいものだ。
Tomyは,ここアメリカ西部を何回も走った事があり昔から運転もうまい。
隣に座って走り始めると,まるでそのままあの頃の続きの様に,旅への高揚感とお互いへの信頼感が
懐かしく蘇ってくる。
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走りながらのハンバーガー&コークのアメリカンランチだ。「これがアメリカ流さ」と言われるが,
”サービスエリアでエビフライ定食”,の日本流とはだいぶ違う。そんな施設はまったく見かけない。
行き交う車も少ない93号線の荒野の雰囲気を堪能しながら,Kingman からいよいよInterstate highwayの
40号線に乗り東に向かう。アメリカ大陸を横断する幹線のこの道はさすがに交通量も多くスピードも速い。
しかし大型トラック以外はほとんどが,オートクルーズを最高速度75マイルにセットして走っているので,
日本の高速の様に抜きつ抜かれつカーチェース,は無く穏やかなものだ。並んでもなかなか抜いていかない
ただ路の端にバーストしたタイヤの残骸があちこちに転がっているのが怖い。スピードは速いのだ。
また,日本と違って(団体)バスはほとんど見かけず,大型キャンピングカーが乗用車を引いて走っているの
が大変多い。アメリカだ。
40号線をWilliamsで降りて,今度はまっすぐ北上し Grand Canyon をめざす。
景色は相変わらず広いが,まわりも遠く前方の景色も樹の緑が濃くなってきた。空気も少し涼しくなってくる。
出発したフーバーダムあたりの標高は約400m,Kingmanで約1000m,ここWilliamsからグランドキャニオン
あたりは標高約2000mの高原地帯だ。
広い平らな景色の中をずっと走ってきたつもりだったが,いつの間にかこんなに登って来ていたのだった。
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夕暮れのグランドキャニオン村に到着。
なにはともあれ陽が落ちる前に,一目グランドキャニオンを眺めたい!
( 次頁,【グランドキャニオン】 に続く ) |
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