アリゾナ ドライブ -TUVWXY

 アリゾナ ドライブ ーV



【 モニュメント バレー : Monument Valley 】

 昼近くまで グランドキャニオン;Desert Viewポイントの大眺望を楽しんでから,出発。
  目指すモニュメントバレーの最寄りの町,Kayenta迄は約140マイル(225km)だ。
  道は下り,リトルコロラド川のつくる峡谷近くを走る。車から流れは見えないが
  平らな大地を狭い垂直なひび割れの様に刻み,不規則に曲りながら延びる一寸不思議な風景。
  Cameronで89号線にのりしばらく北上,160号線に入って東に向かう。
 
  「モニュメントバレー辺りでは,酒を売ってない!この辺で買って行こう!」と,Tomy。
  その辺りは,ナバホ族のReservation:特別保留地で,<禁酒法>地帯だと言う。
  誰がどう決めたか判らないが,このアメリカでいまだに禁酒法(?)があるとは!
   ともあれ,途中の町,TubaCityのスーパーに寄って買出しをする。発泡のクーラーBoxに,
  氷,ビールついでにオレンジを詰め込みトランクに。ポリスに見つかったら,どうなるのか?
 
  Kayentaに通じるこの160号線,右側にBlack Mesa と言う名の低い山が,ついたての様に
  続く広い谷間のような中を行く静かな道である。左側数百m離れて珍しく線路が平行している。
  どうやら石炭(或いは何かの鉱石)を運ぶ路線らしい。終点付近でコンベアーがBlack Mesaの山
  の上から,道の上空を横切っていた。
   
* Kayenta       ↓Black Mesa 
 低い峠を抜けてまた広い平原をしばらく走り,
  夕方のKayentaに到着した。
 街道沿いのHoliday Innにチェックイン。駐車場で
 車を降りると足元に,つるで丸まった30cm位の草
 のボールが風に吹かれて転がってきた。
  おぉ,西部劇の映画でよく見たシーンだ!
   
    (↑ また興奮してる!)
 
 本当に,ホテルのレストランに酒はなかった。
 部屋に戻り,かねて用意の冷えたビールで乾杯!



 翌朝いよいよ,モニュメントバレーを見に出かける。ここからは163号線を約40kmだ。
 
  彼方に,堂々とした岩山が見えてくる。モニュメントバレーへの道しるべの様な,絵になる姿だ。
* Agathia Peak
 
 そして,モニュメントバレー!  これが見たかったのだ。
  
モニュメントバレー
 ”左手袋”        ”右手袋”      Merrick Butte 


 突然ですが, 映画 【 駅馬車 】 です。
駅馬車
* インディアンが待ち伏せしている    * 駅馬車が荒野を駆けて来る 

【 駅馬車 】    1939年,アメリカ作品
         ・ 監督 ジョン フォード
         ・ 主演 ジョン ウェイン

アメリカ映画史に輝く,伝説の西部劇。
単なるアクション映画でなく,歴史や社会,個性迄巧みに描き込んで,今ても見応えのある映画だ。
アパッチの襲撃,追撃シーンの描写,迫力には
もう,バンザイ!,他にいう言葉がない。
* あやうし 駅馬車!

   西部劇映画に夢中になり,遥か昔,初めてのアメリカ出張の途中大陸横断の飛行機から,
   赤い地表に特有の形をしたMESA:台地の群れを見下ろした時から,来てみたかった所だ。
 
 ”モニュメント バレー”, 正式には Monumento Valley Navajo Tribal Park
   隣のユタ州にまたがる広大なナバホ民族公園のここは中心地だ。
   広い公園内はナバホの人が案内するジープツアーがあるが,自分の車でも入れる。
    いろいろな形の岩山(小さいのはButte,大きいのはMesaと呼ばれる)と,その風景が面白い。
 
*  Three Sister
*  Camel Butte
*  Totem Pole
モニュメントバレー
 * モニュメントバレー,スカッと広々!,
  それでいて面白い景観だ。   (拡大)

                                   
 *  スコールがやって来て,滝が出現!
         こうやって削られて行ったのだろうなぁ
 
 バレーのButteやMesaを巡り,ビューポイントで景観を楽しみ,気分はすっかり西部劇。
  ここでもアメリカ西部の自然のスケールの大きさ,広さをつくづく感じる。
  ビジターセンターのレストランで遅い昼食後ここを後にした。
  戻りながら,もう少し”探検”をしようと来た道163号線の分岐をまっすぐ突っ切って,唯一のホテル
  ”Gouldings Lodge”の方向に進んでみた。ロッジのうしろを大きく回りこんで進むと舗装は切れて
  砂っぽいIndian Roadとなってきた。
 
「ここならダイジョーブ」と,Usazito15年ぶり
  の運転。免許取りたての頃を思い出す。
しかし道はだんだん狭くなり,ついにはまるで砂場の様な,一車線の野中道となってしまった。
ダメダコリャ,アブナイと引き返す。
 
途中,道の横にあるつるつるの岩山に興味をそそられててっぺん迄上ってみた。
 
遠くに,見てきた広い谷や岩山の見える良い景色だ。
 

 ガラガラ蛇は,”ガラガラ” 言わない!
 
    岩山から下り,車に戻ろうと低い潅木の藪をかき分けた時,
     シャラ,シャラ,シャラ!!    「・・・???
     シャラ,シャラ,シャラ!!    ガラガラ蛇ダァ-!!,「わっー,逃げろー! 
     シゃラ,シャラ,シャラ!!    しまった,今日はピストルを持ってこなかった
 
  あぁー怖かった! 「ニッポン爺,ガラガラ蛇に殺られる!」なんてニュースをお見せする所だった,
  姿は見えなかったが,危機一髪だった。 →教訓:西部では,足元のクリアでない藪に近づくな!
 
 
                      * * *
 
      感動とオドロキの,モニュメント バレー。すっかり満足してホテルに引き揚げた。
 
モニュメントバレー遠望





 
 
( 次頁,【 キャニオン デ シェイ】 に続く )


    



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